Screenshot_20180908-213526_1

【ジャンプ35号】火ノ丸相撲 第203番 潮 火ノ丸と五條礼奈

animal_inu_1
前回の第202番 愛しているか!!? から。

刃皇と鬼丸の取組ははたから見たら公開稽古、当人どうしは脳内イメージの裁判という異次元的なものに。礼奈さんの声援に母親のそれを聞いた鬼丸は闇から抜け出した!

animal_buta_1
刃皇は対戦中でありながら自分の引退後を想像して恍惚の相に。鬼丸はそんな刃皇に「ふざけるな」ともうひと足掻きを…ってのがそのまた前回。行け!鬼丸!と期待したけども…?


animal_inu_1
期待も吹き飛ぶ豪快な投げ!鬼丸、刃皇にぶんなげられた!ああ!

Screenshot_20180821-001302_1

animal_buta_1
直前の見開きは効果線がたくさん入れてあってマンガ的な勢いがあったけど、投げのあとのこの場面はリアリティをもたせて描いてあるね。動から静の演出は刃皇の投げの威力のすごさを見せつけるようだし「鬼丸が負けた」って衝撃がより強調して感じられる。
溢れる敗北の苦さよ…。

Screenshot_20180821-001310_1

animal_inu_1
取組に懸けていたものは取りもどせないことばかり。
「また間に合わねぇのか…」
鬼丸は母親が亡くなった時のことを思い出してしまって茫然自失。

animal_buta_1
勝負審判からの言葉が追い討ちをかけられてるみたいでキツいねえ…。
状況的には当たり前なことを言ってるんだけどね。温度差みたいなものがあってそこは仕方ないにしてもね。

Screenshot_20180821-001310_2

animal_inu_1
思ってた以上に…じゃないよ刃皇!指導不足ちゃうんか!自画自賛するほどじゃなかったんじゃないの?

animal_buta_1
勝負がつく前の鬼丸はたしかに刃皇の導きで闇を抜け出していたし目に光を取り戻してたよ。
その上に鬼丸のために負けてやるとまでにはいかないしね。そこは譲れるわけがない。
懸賞金の束を鷲掴みして土俵をあとにする刃皇。勝者こそが正しい。勝負の世界のシビアさだよね。

Screenshot_20180821-001320_1

animal_inu_1
負けた鬼丸の燃え尽きた様子。
なんというか…見てられないよ!

animal_buta_1
大相撲には勝ち負けがつきもの。普段なら気持ちを切りかえなければならない所なんだろうけどね…。
全てを擲つ覚悟や執念で戦ったことは負けたなら大きい反動になるんだね。
刃皇の言った「潔さ」をもったほうが良いってのは、こういう場合のためのことでもあるのかな。

Screenshot_20180907-192548_1

animal_inu_1
みんな自分の前からいなくなってしまう。二重、三重の喪失感が鬼丸を襲っているんだね。

animal_buta_1
言葉がでないよね。こっちも落ち込んじゃうよ…。

Screenshot_20180821-001347_1

animal_inu_1
ハッと気がついたら三日目の土俵の上。鬼丸連敗!

animal_buta_1
数珠丸だって腕のケガの件で因縁のある相手。巡業中の合宿を経てからの本場所での対戦。ここが本番って意味もあったはず。こういう万全じゃない状態での結果は心残りができてしまっていてすごく残念だなあ。

鬼丸二敗目。優勝争いからも脱落かとさらにさらにの追い討ち。
しゅ、主人公ですよね?って言いたくもなるよ(涙)


animal_inu_1
その日の夜、鬼丸ルームの前に来たレイナさん。
弟弟子たちはそっとしておいた方がいいって言うんだけど…。

Screenshot_20180907-192634_1

animal_buta_1
放っておいた結果がこの有り様。ドア越しに「中途半端な覚悟じゃ…」と言ってる鬼丸。全てを断ち切る事ができなかったとか言われてレイナさんはキレた!

Screenshot_20180821-001408_1

animal_inu_1
ドアを蹴破って部屋に侵入!
「※空手経験あり」の注釈の文字が大きめです。

animal_buta_1
「一緒になって下むいてたらだめよ」と由美さんに言われてはいましたけどねw
でも暗に二人のお付き合いをネガティブに言っちゃってるもん、お怒りはごもっとも。

そういや由美さん、今回はレイナさんをブッスリしてなかったね。優しいアドバイスだったよね。

Screenshot_20180907-192648_1

animal_inu_1
襟首つかんでガン飛ばし!言いたいことは目を見て言えや!

animal_buta_1
このコマの視線の位置は二人の身長差だよね。

レイナさん、鬼丸のケガからこっちちょっとか弱さ出しちゃってたけどこういう所もまだあったんだね。

Screenshot_20180907-192648_2

animal_inu_1
鬼丸を連れ出すレイナさん。
おかみさんから了解をいただきましたよ。

animal_buta_1
「いいのよ」なんてわりと落ち着いているのはやっぱ相撲部屋のおかみさんだからかな。普段から力士たちの荒々しい稽古とか見てるしね。

対して弟弟子たちはガクブル。「女は引っ込んでろ」とか言ってたバトが一番ビビってるじゃないかw


animal_inu_1
レイナさんの愛車で連れてこられたのは…。
もしかしてもしかして…。

Screenshot_20180821-001428_1

animal_buta_1
「…え?」「いや…」「ちょっ…」「まっ」
どん、であっと言うまに突きたおし。
夜の大一番…体を合わせて「対話」をしています。とか言うつもりなのか!つづく!


animal_inu_1
刃皇に敗けてしまい、気合いの抜けた顔をさらし、彼女に押し倒されて…とさんざんな火ノ丸。こんな火ノ丸見たくなかったー!ってのは感想あれこれでも言ってたけどね。

animal_buta_1
恋人どうしとして行きつくとこに行っちゃうってのもこうじゃないって感じなんだよね。モヤモヤしながら次の回。

あら引きかたがラブストーリーのそれじゃない?w


animal_inu_1
で、今回第203番。

一方そのころ柴木山親方は帰りの車中で鬼丸について案じている様子。

Screenshot_20180907-191353_1

animal_buta_1
どうしてもっと強く止めてやれなかったのか…。
指導者失格さ…なんてね。

でもねえ…弟子の気持ちを痛いほどわかってくれていて、敗けたら誰より責任を感じてくれてるんだよ?
弟子の自主性とかも考えなきゃならないし、指導ってほんとにデリケートで難しいことだよね。

Screenshot_20180907-191353_2

animal_inu_1
刃皇との対戦を経た今、鬼丸を途中休場させようと考えてるんだね。本人の考えがどうあれこれからの事も視野に入れてるからだね。

animal_buta_1
柴木山親方って見た目と違ってハートはハンサムなんだよね。

Screenshot_20180907-191439_1
Screenshot_20180907-191439_2

animal_inu_1
壊された部屋の入り口を見て火ノ丸休場をさらに…ってこの扉は…引き戸だ!

animal_buta_1
いやそうじゃなくて。
壊した犯人はレイナさん。おかげで親方、ひとりコントみたいになっちゃった。

この時、部屋に誰かが訪れた。
な、何者?(大根)


Screenshot_20180907-192048_1

animal_inu_1
場面はふたたび火ノ丸とレイナさん。
シャワー中でございます。サバダ~♪

animal_buta_1
かたやいくじなしと言われちゃった男。
なつかしの駄菓子屋の招き猫みたくなっちゃってる。

Screenshot_20180907-192048_2
Screenshot_20180907-192109_1

animal_inu_1
久々発動の火ノ丸恋の辞書モード。連れ込み宿ってワード、パッと出ないよねふつう。たぶん時代劇から知ったんだよね。

animal_buta_1
♂と♀の記号のイメージのセンス古いなーw
ここ一番に力のこもった表情。目が泳ぎ気味だけど。

Screenshot_20180907-192109_2

animal_inu_1
うろうろしちゃってるよ。絵面がかわいいね。

animal_buta_1
スタンプとかになりそうな…ムム、ビッグビジネスの予感がします!

そこでレイナさんがシャワールームから出てきたよ。

Screenshot_20180907-192124_1

animal_inu_1
バスローブ!
見たまま言った!w

Screenshot_20180907-192124_2

animal_buta_1
酒!!?
見たまま言った!w

Screenshot_20180907-212853_1

animal_inu_1
CMのあれで「スープァードゥラア~イ」って聞こえて来そう。

animal_buta_1
単語言っただけで面白いのズルいなw

Screenshot_20180907-192146_1

animal_inu_1
さぁて首投げじゃあ~w

animal_buta_1
相撲の隠語のあれだね。レイナさん最初は通じてなかったのに染まってきてんだなあ。

「覚悟が…!」っての二つ意味がかかってて面白いね。これやりたかったんだろねw

Screenshot_20180907-192146_2

animal_inu_1
現役力士を圧倒して尻餅をつかせる女、五條礼奈。

落ち着かせようと「まずは話を」と言う火ノ丸だけど逆効果。先に話し合いを拒んだのは自分だろと痛いとこ突かれた!

Screenshot_20180907-192210_1

animal_buta_1
いつまで経っても見てくれないからと…。
こ、これは秘技「女優が映画とかでやる脱ぎかた」!または「幸せパンチ」!

Screenshot_20180907-192222_1

animal_inu_1
見せつけられたら余計に見れない。まあ火ノ丸はそういう奥手なとこがあるよね。

animal_buta_1
ムッツリスケベって言われてますが…w

Screenshot_20180907-192222_2
Screenshot_20180907-192222_3

animal_inu_1
レイナ姫の裏には桐仁軍師が!敵将の弱点を的確に突く策を伝授してた!
アイツ有能!

animal_buta_1
オラオラグイグイとたたみかけての連続技!力士の背をとったぞ!勝利は確実か!?

Screenshot_20180907-192235_1

animal_inu_1
アララ、ベッドカバーで防御されちゃった。形勢逆転、惜しいようなそうじゃないような。

Screenshot_20180907-192235_2

monster09_2
「自分を粗末に扱ってはいかんぞ!」

…そうじゃ!そのとおりじゃ!

animal_buta_1
ええい何を突然!すっこんどれ!

とはいっても、火ノ丸の言うことはごもっともか…。

Screenshot_20180907-192243_1

animal_inu_1
勢いで言い返したレイナさん。なかなかの熱い告白ですよこいつァ!

animal_buta_1
レイナさんに言い分が自分にも当てはまっているのを指摘されて火ノ丸はハッとしてるんだね。

Screenshot_20180907-192243_2

animal_inu_1
言っちゃってから恥ずかしさが出ちゃってる。

こんな時だけど、女性のこういうとこかわいくない?w

Screenshot_20180907-192243_3

animal_buta_1
照れ隠しでポカポカされちゃうのもイイよね。

空手の突きとかあまつさえドアを蹴破る威力の前蹴りじゃなくてホント良かった(ブルブル)

Screenshot_20180907-192253_1

animal_inu_1
レイナさん、自分を含めたみんなの気持ちを火ノ丸に訴えたかったんだね。そのためにまず自分のほうを向かせたかったんだ…!

Screenshot_20180907-192253_2

animal_buta_1
修羅の相・無道が象徴していた死の覚悟を持った火ノ丸には誰の声も届かなかったもんね。刃皇との取組中にそれを否定されて自暴自棄の「無道」からは抜け出せたけど、じゃあどうすれば良いかって答えまではたどり着かないままだったっけ。負けてしまったショックから、今度は周りの声が届かないある意味別の「無道」状態になってしまってたんじゃないのかな。

Screenshot_20180907-192300_1

animal_inu_1
レイナさんに謝ってるよ火ノ丸。自分が考えてたことを打ち明けてる。

animal_buta_1
必死の訴えが通じたんだね。レイナさんと向き合ってるって感じだね。

Screenshot_20180907-192309_1

animal_inu_1
「今の自分に出来ることを精一杯やろう」
諦め…刃皇のことも駿海さんのことも、敗けてしまって取り戻せはしないこと。たしかにこう思うしかないのかな。

animal_buta_1
気がついてるかも知れないけど、ここまでのレイナさんと火ノ丸のやり取りは刃皇との取組の中でしたやりとりを反芻してもいるんだよね。
そしてこのあとも刃皇が言ったことを角度を変えて繰り返しつつ、最後には刃皇が「俺が知るか!」と言っていた「答え」をレイナさんと探り当てて行くんだよ。

Screenshot_20180907-192318_1

animal_inu_1
「違うよ」とレイナさん。
諦めてほしかったんじゃない。そうだよね。諦めもついたって言って火ノ丸の笑った顔はちょっとさみしかったよ。

animal_buta_1
謝ってほしかったんじゃない。これもそうだよね。火ノ丸なりに悩んで苦しんで実力以上の結果に手を届かせようとしてた。みんなの期待に結果でこたえようってのがはじまりだったもんね。

Screenshot_20180907-192318_2

animal_inu_1
楽しそうに相撲を取るあんたがみたい。
みんなにみてほしい。…か。

これってさ、この頃から好意を…ってことでもあるね?

Screenshot_20180907-192327_1

animal_buta_1
相撲を取っているのは相撲が好きだから。

なんでそうわかるかって言ったらレイナさんも「好きなものの為」に頑張ってるからだよね。

レイナさんの突拍子もない行動に「自分を粗末に扱ってはいかん」と言ったことで火ノ丸は相手の気持ちを理解できてたんだよね。

そしてこの場面では火ノ丸が相撲が好きなことを、レイナさんは火ノ丸への自分の気持ちになぞらえて理解してくれていたって知ったんだよ。

Screenshot_20180907-192327_2

animal_inu_1
土俵上で聞いた声を思い出してるね。
この声援で母親のことを思い出していてそれはそれで熱いなって思ってたんだけど、レイナさんの声だって気づいてないのがちょっとひっかかってたんだ。

animal_buta_1
負けたあとのことはショックで覚えていないくらいだったのにね。よくぞ気がついてくれたよ。

Screenshot_20180908-210708_1

animal_inu_1
自分をずっと見て来てくれていた。
自分への気持ちも、それがどれくらい強いかも理解した。

それを擲つところだったんだよちょっと前は。
頑張れと背中を押してくれてもいた。

animal_buta_1
火ノ丸の確信は自分が相撲を好きなことと同じくらいにレイナさんを好きなんだってことだよね。
お互いを好きなことを理解しあうこと。
辞書を引くまでもなくこれは「愛」だ!

Screenshot_20180907-192400_1

animal_inu_1
笑顔で自分を励まそうとしてくれている彼女。
自分も相撲で彼女を笑顔にしたい!

monster09_2
そうじゃ!そのとおりじゃ!

animal_buta_1
そのとおりじゃ!
このレイナさんの表情を見せられたらそう思わずにはいられないよね…!

Screenshot_20180907-192414_1

animal_inu_1
レイナさんばっかりに気持ちを言わせてたんじゃズルいもんな。ちゃんと自分の気持ちも伝えたよ火ノ丸。

animal_buta_1
こうですよ、こうじゃなくちゃ。
行け火ノ丸!

Screenshot_20180908-211254_1

animal_inu_1
そこでドサッと物音が。
レイナさんのバッグから…これは…。

animal_buta_1
こ、これは…。

あの手この手で焦らしておいて盛り上げるところは盛り上げそしていいところでジャマが入って次回につづく…これぞ王道だ!


animal_inu_1
今回はレイナさんがホントにいろんな表情を見せてくれてたよね。カワイかった!

animal_buta_1
刃皇とのやりとりの反芻みたいな部分もあったけど、いろんな相を見せたって点でも共通点あったかもね。

animal_inu_1
違う部分もあったでしょ。
刃皇は諦めを覚えたほうがいいって言ったり、相撲に謝れとも言ってたよ。

animal_buta_1
レイナさんは諦めたり謝ったりはしてほしかったんじゃないって言ってたからね。この違いは刃皇に勝つための分岐点になるんだろうね。


animal_inu_1
高校時代の火ノ丸は恋愛には興味をしめさないタイプの主人公だったよね。今回は恋愛感情の過程をしっかり描いたよね。

animal_buta_1
数年後、結婚していて子供が生まれてて…ってのがジャンプ主人公にはありがちなんだけど、過程を真正面から描いた点は評価されるべきところだよ。

animal_inu_1
火ノ丸の想いの強さも納得できたもんね。

ただ「笑顔にしたいと…!」って心の声がもうちょい小さかったら嬉しかったんだけどなー…。ほらレイナさんをもうちょいチラリと…ウヘヘ…。

animal_buta_1
品がない!失格!