役の掘り下げた感情を丁寧に表現する技術。それが夜凪さんに足りないものなんだけど技術なんていうほどじゃないらしい。「表現力」って誰でも自然にできてるものよ?ってのが前回。
回が明けて、スキャンダルはすでにスターズ星アリサ社長によって手を打たれたあとだね。アキラ君と景ちゃんが一緒にいたのは、明神阿良也と共演の舞台の宣伝だったってことに。
アキラくんも怒らないもんなー。
↑コレです scene27より
続きましてscene29.人形劇の感想です。
彼女のキャラの変化は見た感じでもわかってたけど、黒山監督はその本質を「現実を生きるための希望」と一言で表しちゃってる。誰より的確に見抜いてるんだよね。
初めての表現。
「黒山の言うとおりだったな」って思ってるよ。自分の最後の舞台にふさわしい役者になるって言ってたっけね。
その成長速度にアキラくんはあらためて驚いてるね。そんな場合じゃないぞー!w
どういうこと?って疑問を遮ったのは世間をお騒がせする大ニュース…w
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回が明けて、スキャンダルはすでにスターズ星アリサ社長によって手を打たれたあとだね。アキラ君と景ちゃんが一緒にいたのは、明神阿良也と共演の舞台の宣伝だったってことに。
星アキラの人気ってどれほどかがわかった場面でもあるね。星社長のセリフによると何十億円ぶんのスキャンダルw
前回は千世子さんと手塚監督について「手いっぱい」って言っててそちらもなにやらゴタゴタしてるみたいだったよ。
社長って苦労が多いねえ。
アキラくん、演技力について評価は低いみたいだね。
巌裕次郎率いる「劇団天球」のみんなはこんな時期によそ者を…と、戸惑ってる様子。
巌さんとアリサ社長の会話。二人は昔からの知り合いみたいだね。
アリサ社長は元女優なんだよね。演技の世界にいて「心を壊した」過去がある、と第1話で語られているよ。
察するに巌裕次郎こそが社長の心を壊した相手ってとこだね。
アキラくんの才能のなさは母親のアリサさんも認めるところ…問題ないって説明するためだけど、これはちょっとアキラくんかわいそうかなあ。
アキラくんを預かったのは「罪滅ぼし」。
そうだね、本人居ないとこでケチョンケチョンよ。
巌さんから見ると景ちゃんと若いころのアリサ社長は似てるんだって。
自分のように心を壊してしまうかもしれないからアリサ社長は景ちゃんのことを否定的に言ってたんだね。自分に似てるからなおさらってことか。
まあその点は黒山監督もちょっと触れてたよね。
二人の会話の最後はアキラくんにとってちょっと希望が持てるような感じだったね。
たのんますよ巌さん!
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場面は変わって「劇団天球」に合流した星アキラくん。挨拶はしたもののみんなの反応はいまひとつ。
中にはこうフレンドリーなやつとかいてもいいと思うんだけどそこは役者さん同士、半端な愛想とか見え透いちゃうのかな?
巌さんの役者の嗅覚にかなう役者になろうとしてたら、そういうタテマエみたいな部分を取っ払わなきゃならないのかもよ。役と自分の感情にいつも向き合ってる人たちだもんね。
まあひとえに役者として力不足だからって話なのかなあ。
お、知り合いがいた!ってんで景ちゃんに声をかけたわけですがつれない態度。
わりとそこらの距離は詰めさせないよね夜凪さんは。原因は自分のせいなのに。鬼か!w
アキラくんも怒らないもんなー。
お、巌さんと阿良也くんも来たよ。
「はじめまして」じゃないのに相手に合わせて挨拶をするって相手に恥をかかせない配慮みたいなものを感じるけどねえ。
内心では自信のない自分の自覚があったりと卑屈な部分も描写されてるからほめれるとこではないやね。
で、阿良也くん的にはアキラは無臭。
初対面というか初遭遇の時は隣に熊肉の臭みがする人がいたせいで気がつかなかった…ってだけじゃないみたいだね。
熊肉臭子がショック受けてますが。
臭いってのは巌さんいわく感情の臭いってことじゃなかったかな。
叶わないけど最初のオーディションのころの景ちゃんを嗅いだとしたら、彼女臭ってたんだろうかね?
阿良也くんの嗅覚はちょっとニュアンスが違ってるような…?
と、意外なことを言ってるよね。
「別に良いも悪いもないんじゃない?」
オッ?アキラくんに一縷の望みか?
挨拶が終わって、そのままお稽古の続き。
様子を見てるアキラくんにはいろいろと理解できないことばかり。
芝居の良し悪しも会話も…会話はしょうがなくないかなあ?w
アキラくん、最初の頃も景ちゃんの言うことがわからないって場面があったよね。阿良也くんはインタビューで首を傾げることを言っちゃうから報道陣から阿良也節って言われてるしね。
二人の会話を僕らが理解できるのは、前回の黒山監督の図解があるからでもあるし。
↑コレです scene27より
彼女はきっとすぐに成長する。
アキラくんの確信は景ちゃんを見てきたからこそだよね。
いつからか背中を追ってしまっている者の視線だよね。
挨拶の締めで意気込みを語ったアキラくん。
自分の役者としての実力不足を自覚してると打ち明けたよ。その上でみんなに認めてもらえるようにと宣言。
自分だって成長してみせるってことだよね。
粗末な扱いを受けるポジションで終わるな!
がんばれ星アキラ!
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場面変わってたぶん稽古場の近くの公園。
景ちゃんベンチに寝そべって感情表現について考えてるみたい。
いわく、
阿良也くんは良くわからないこと言うし
巌さんはもう言うことないって言うし
ヒゲはニヤニヤしてるだけだし
七生さんは「どうして出来ないかがわからない」とため息ついたし…だってさ。
いやいや阿良也くんの言うこと通じてるんじゃなかったんかーいw
景ちゃんのひょこっていうのかわいいねw
困ってる人を見たら手を差しのべずにはいられない男、ヒーロー俳優星アキラ。
煮詰まった景ちゃんに何かお手伝いをしようと申し出たよ。
自分だってそれどころじゃないのにね。ふつうにイイヤツなのよ。
熱愛してないからって断られたけどもw
その時、通りがかった女の子にきづかれちゃって…?
アキラくんがしたのはウインクしながらシーってやつ。内緒だよってジェスチャー。
あ…!と景ちゃん。なにかに気がついたみたい。
アキラくんのシーッ(パチン)って実は前からやってるんだよね。
scene1で景ちゃんの弟のルイくんに「ウルトラ仮面だ!」って騒がれたときにシーッてやってたよ。彼にとってはいつものやつってわけだね。
つってルイくんには逆効果だったんだけどw、今回の女の子には効果てきめん。
ウルトラ仮面と自分だけの小さな秘密。嬉しいよねコレ。手を振っちゃったりして。ヤルねアキラくん。
「子供って実は皆 大人なんだよ」
子供に喜んでもらうお仕事をしてる人だもんね。子供に対する視線は違うものがあるね。さすが、かな。
そんなアキラくんのウインクに食いついた景ちゃん。なにかを掴んだみたいだね。
劇団のみんなからは何歩も遅れているアキラくんこそが感情表現の鍵を握っていた…こういうの面白いよね!
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星アリサ社長の会話とか、アキラくんのウルトラ仮面って呼び名とかウインクとか…scene1を思い返す場面が多かったよね。
ぜひ読み返しましょう。
すると初期の景ちゃんと今の景ちゃんの変化を比較できて面白いよ。
景ちゃんのキャラの変化で当然今度の舞台編がこれまでのアクタージュと違った印象になってるわけだけども。
景ちゃんの課題は明確だし目標は阿良也くんってお手本がいるしね。そこにアキラくんっていうもう一人のキャラを話の柱に持ってきてストーリーに幅を与えてるね。
けど全体的にキャラの内面の謎めいた部分は難しくなりすぎないようにしてあってそれがそれぞれの相関をわかりやすくしてるのかなって感じるよ。
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続きましてscene29.人形劇の感想です。
扉絵は劇団天球の二人。改めて紹介すると三坂七生さんと青田亀太郎くんだね。二人ともなかなかのくせ者って感じ?
この二人の臭いがどんなものか、どこかの場面で阿良也くんに聞いてみたいよね。
あとパピコはボクも好き。
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劇団天球で「夜凪と星アキラの報道ガチじゃね?」とか言われてるその頃…。
夜凪さん、稽古場を休んで公園でなにやらするつもりですよ?
「私に欠けていたものは それはー」
愛!そう愛!
愛があればたいてい大丈夫!しらんけど!
制服姿はなんだかひさしぶりだね!
てっきりダサTシャツをトレードマークみたいにするのかと…w
自信まんまんのドヤ顔、そして含み笑い。
これはキツネのお人形?そしてなんだあのオーラは…臭いか!目に見えるほどの臭いなのか!
聞こえてきたのは女の子の泣き声。
外国人の女の子だもんだからみんな遠巻き。
ターゲットロックオン。景ちゃん初めての演劇!
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景ちゃんが公園での修行に行き着いたのは黒山監督のアドバイスがあったからなもよう。
大道芸人が多い場所でそれだけ観客も多いからってのが真意みたい。
映画撮影してるころの景ちゃんの芝居は現実逃避の果てに生まれたものでは、ってのが黒山監督の見立て。
これはやっぱりscene1で景ちゃんが自分で言ってたことだよ。えーと…
「悲しいことや辛いことがあると」
「つい違う自分になろうとして」
「本当の自分を忘れてしまいそうになるでしょ?」
このセリフをアキラくんが聞いてて「何を言ってるんだ?」ってなってたんだよね。
デスアイランドの撮影で「映画への執念」や「友情の理解」を経て「役者としての喜び」を得てた景ちゃん。
彼女のキャラの変化は見た感じでもわかってたけど、黒山監督はその本質を「現実を生きるための希望」と一言で表しちゃってる。誰より的確に見抜いてるんだよね。
これはやられた…!ほんとやられた。
かなりの衝撃をうけたよ。
それでもまだ足りないものがあって、それは景ちゃんが忘れてしまっていること。
思い出して貰わないと困ることって…。
え?愛?w
これもまた前に黒山監督ズバリ言ってたけど景ちゃんが欠けてるのは「観客への意識」。それに通じることだよね。
夜なべして作ったお人形、新聞紙で作ったんだね。言葉が通じないからキョトンとさせちゃった。
ハローしか英語じゃないもんねw
アキラくんがしたシー(パチン)みたいにしないと…。
初めての表現。
それは「いないいないばぁ」…!?
幸せな思い出。あったかい一コマだね。
赤ちゃんをあやすように。たしかにこれは教わったりとか練習したりとかじゃない!本能的にやってることだよね!
感情表現を伴った人形劇はグイグイと女の子の気持ちをひきつけてる。
相手に伝わっているんだね。子供たちがどんどん集まってきてるよ。景ちゃん良い表情!
相手に喜んでもらうため。本能的に出来ていたこと。愛。
なるほど、「観客への意識」ってこういうことだったんだ…!
そして、それは現実を生きるための希望をふまえてのこと。景ちゃんの表情の晴れやかさがそれを物語ってるよね。
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場面は変わって…
阿良也、驚きのまなざし。
それはほかの劇団員のみんなも同様のようで。
別人かって言うような成長ぶりなんだね。
でもお人形付きです。パペットマペット。
じゃなくてコン助とポン太ね。
つか、何なの?って質問の意図もそうじゃないよね。
まあ今のところ自転車の補助輪みたいな役割?
感情表現の課題をクリアした景ちゃんを見て「まったく黒山の野郎め、ムカつきやがる」って思ってる巌さん。
やめろ!自分の感想を付け足してセリフを捏造するのはやめろ!
「黒山の言うとおりだったな」って思ってるよ。自分の最後の舞台にふさわしい役者になるって言ってたっけね。
巨匠 巌裕次郎が口元をほころばせるほどに景ちゃんは見事に成長。劇団員はそんな彼女にざわついてる。
その成長速度にアキラくんはあらためて驚いてるね。そんな場合じゃないぞー!w
そこに阿良也くんが前にでてきて…?
人のことを見誤ってたんだって。
イヤ臭いを嗅いでたから嗅ぎ誤ったってのが正しい!
余計なこと言うない。
「ありがとう」「って気持ちです」ってのはインタビューの時のアレだよね。阿良也節。
かと思えばセクハラ発言への連続技!
アキラくんじゃなくてもビックリするわ!
七生さんと亀太郎くんは無表情よw
景ちゃん、ちょっと間をおいて強く拒絶。
一日だけとか匂いも気になるとかまたまたひどいセクハラ発言w 本人はそういうつもりじゃないんだろうけどもw
実はそれが阿良也の役作り。役者として景ちゃんに惚れた、才能を認めたってことなんだよね。
無自覚のストーカー、阿良也は果たして…で、つづく!
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景ちゃんが自宅でテレビに向かい合ってるシーン。そして映画撮影の共演者が並んだコマと続けたところがあったわけなんだけど、ああいうのを見ると単行本を読み返したくなっちゃうよね。
現実逃避って解釈と現実を生きるための希望を見出だしたっていう捉え方は今まで作中ではっきりとは言ってなかった。言われたら確かにそうだよね。この黒山監督のセリフを頭に置いてからこれまでの話を読み返したらまた新鮮な気持ちで読めそう。これすごいことだよね。繰り返しになるけどぜひ読み返しましょう。
回りくどい指図してないで手取り足取り教えたらいいのに!あのヒゲ!
ま、まあそれもそのうち説明が入るんじゃないの?
ストーリーの展開として仕方ないって言っちゃうとアレだけど。
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新聞紙の人形はコン助とポン太だったね。
ついでと言ってはなんですが、あらためまして自己紹介いたします。
ボクらはイヌのチョー助とブタのブン太ともうします。
これまでの感想記事の中で一回かそこらしか出してなかったんだけど、ちゃんとあったんですよ名前がw
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演劇編、グッと面白くなってきたね!
毎週ほんとに楽しみです!