単行本20巻は5月2日発売!
レイナさんの後輩ちゃんの次の出番に期待
童子切の狙い、それは刃皇の取り口を狭めることだった。しかし刃皇は憤懣と静謐の相反する二つの相を発現し童子切を退ける。自分が刃皇に勝つためには…火ノ丸は何を思う、ってのが前回。
蜻蛉切に勝てた時と同様、死ぬ覚悟で臨まなければ。そんな火ノ丸を周りの人たちはいろいろ気にかけてるんだよね。
まずは監督責任者の柴木山親方。おわ、なんですかこの圧。
親方っていう立場からしたら、蜻蛉切との取組についてはほめられないんだね。まず先に体調の管理、検査入院させる…というていで、火ノ丸は謹慎させられたみたい。
蜻蛉切にケガをさせられた薫丸関のお見舞いに来てる火ノ丸。お、レイナさんも一緒。
スマホ使って火ノ丸の対戦を見せてたんだよね。ま、関係者ってことで。
巡業が何日か休みになって時間ができたって、お見舞いに来れたんだし悪い事ばかりでもなかったような。
「客前であんな…喧嘩みたいな相撲をとってしまったんで…」と火ノ丸。
薫丸関答えて「ヒヤヒヤしたぜ 二人とも無事に土俵を下りれて良かったよ」と。
ウウッ!丸さんって優しいッ!
火ノ丸はもちろん蜻蛉切もだよ?まあ火ノ丸も蜻蛉切を痛めつけたるって勢いだったからね。あとあと問題になったかもしれんと思ったらケガとか無いにこしたことはない。でもやっぱりこのセリフは優しさからだよね。
…誰だよ後ろから吊ったらバックドロップ食らわせとか言ってたイヌは。
なっ!(ギクッ!)薫丸関の気持ちを察したら自分が恥ずかしくなって顔向けもできないよ。
犬が西向きゃ尾は東。…まあ意味はないけどとりあえず言ってみたよ。
(…。)
(ハア?)
「相撲を取っちゃいけないってのが鬼関には一番効くお仕置きだからなぁ」。薫丸関にそう言われた火ノ丸。後ろからのアングルで聞いてるときは何かを思うところがある時だよね。
絶対に土俵に帰ってみせると宣言!薫丸関、いつにもまして男前!
火ノ丸も右腕の大ケガからの復活を果たしてるもんね。こう言ってもらえたら嬉しい。
と、すると励まされているようで励ましてもいたり。先輩力士としての気づかいには頭が下がる思い。
ただ…火ノ丸は薫丸の隠した心の奥底を案じてもいたって後のシーンでわかるよ。
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ちょうどそこに親方が来て火ノ丸に「大事な話がある」って呼び出したよ。
あら本気で怒られるかも(ゴク…)と思っていたら…。
「お見合い」だぁー!単刀直入にお見合い!
火ノ丸の表情と辞典から引用したみたいな簡潔な解説が相まっておもしろいシーンだね。
はたから見たらウフフと笑ってしまってるけど、本人にしたら気が動転する事態だよね。だってホラ…ねえ?
レイナさんとの事について報告してなかったんだねw 照れて初々しい二人にニヤつかせられるけど、それ以上に親方のリアクションがおもしろいね。
汗をピピピピって飛ばしてるのカワイイなw ピューと逃げちゃうあたりもw
結局、柴木山親方は言葉で叱ることはしなかったね。蜻蛉切との取組についてはほめられはしないことなんで処分はしたけど、一にも二にも心配ばかりしていたってことだね。
親方は火ノ丸に土俵の外での「生きる理由」を見つけることが、「死の覚悟」に代わる力に繋がるって考えているんじゃないのかな。
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レイナさん、火ノ丸に自分と付き合ってるって認識があったことに安心してるよ。ちょっとチクリとやってやったねw
話は薫丸についての流れに。似た境遇同士、相撲を取れないっていう苦しみはお互い同じく感じているって理解してたんだね。そのことについての力添えすることにも気づかいがいる。病室で鬼丸がなにかを感じた描写はここのところだったんだね。
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刃皇は相撲で幸せになれと言った。相撲を愛しているならば、相撲で不幸になってはいけないってことだったね。
ここでそれが「持ってる側の理屈」ってあらためて火ノ丸は言ってるよ。
蜻蛉切との取組ではギリギリ最後に踏みとどまれた。結果的には蜻蛉切の考えを否定できていたよね。
冴ノ山に言われたことがギリギリで効いていた
でも勝てたことのほとんどは、火ノ丸のそもそもの本性「死の覚悟」を力に変えていたことだったよね。火ノ丸本人にもその自覚があるよ。
それでも刃皇に強さには届かない。ならばケガを恐れてなんていられないってとこに来てるんだよね。
今、死地に活路を見出す強さが張り手、一本背負いと結びついたことで疑問はさらに浮き彫りになって「理想」そのものをも捨てざるを得ないところまでになってしまったんだね。
刃皇、大和国、二人の神ともまた違う道だね。神に並び立つ事を目指しながら、神から遠ざかっているような…。蜻蛉切に勝った時は火ノ丸がさらに強くなったと思ってたけど心配になってきたよ!
「火ノ丸は一人じゃどこまでも無茶をする。近くにいて支えてやってくれ」
駿海さんがレイナさんに言ったセリフだよ。ここはレイナさんの出番だ!
どこまでも一緒に見届ける。ウーン良いねえ。
男の世界から一歩引いてじっと耐えて見守ってくれる女性、いじらしいわあ。
刃皇のそれならぬ、恋の二面同時発動だね。
オイ表現!
しかしまあ言うなれば「妻の相」と「嫁の相」かな。揺れる女心にキュンときちゃったよ。
由美さんのまなざしにドキドキ
どっちの相でもレイナさん的には納得いくものではないらしくスマホで相談。ジタバタしちゃってるとこが不意打ち気味にかわいいw
相手は刃皇夫人の由美さん!頼りになるような、なりすぎるような…。
相手は刃皇夫人の由美さん!頼りになるような、なりすぎるような…。
やっぱり恋人以上のものってのは感じますよね?
由美さん、電車道w
師匠はセクハラだろコレ!w あんたが支えてやれって言ってるのを真剣に悩んでるっつーの!
いや、待て待て。柴木山親方も火ノ丸が身をかためる事をすすめてきていたでしょ?この流れだからなんか笑えちゃうけど三人が三人ともこういうアドバイスになるってのはなにか真理を突いてるのかもよ。
後ろ姿で何を思うか、火ノ丸という男。
…正面から顔を覗いたら鼻の下伸ばしてめっちゃニヤニヤしてないだろなチクショー!ニクイヨ!
やかましいわ!
でも見ようによっては駿海師匠のコメントをコマをまたいでジッと見てるみたいねw
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ご機嫌ナナメな刃皇が、それでも巡業中負けなしだった。で、夏巡業編は結びって感じだね。
レイナさんと火ノ丸に進展がなかった事も重要だよなあ…。
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火ノ丸の覚悟の行方とレイナさんの心の答えが展開の筋の一つだね。ま、これは前からだけども。
二人の結婚…ご懐妊イベントがあって親の立場になることが心境の変化になるかもって考えたりしたけど、巡業中進展なしっていうと期間的にそうじゃなさそう。
今回のレイナさんの態度がヒントになるんじゃない?
心強さ、切なさ、そして生まれる愛しさ…!
それは篠原涼子の相…!ってアホか!
チャンチャン!
記事はこんなオチだったけど、レイナさんのシーンが特に印象的な回だったね。刃皇と大和国が出てくると思うのは、じゃあ火ノ丸が「どんな神になりたいか」?ってこと。二人の神とは道を別にしたような今回。答えに繋がるキーワードは「愛」だ!たぶん!